銀歯が取れた!対応と原因・治療費を解説

銀歯は食事や歯磨きをしている時に、突然取れることがあります。

■銀歯が取れた時、どのように対応すれば?
■なぜ銀歯は取れてしまう?
■治療にはどれくらいの費用がかかる?

本記事では、これらの疑問について解説します。

銀歯が取れた!最初の対応

まず、銀歯が取れても落ち着いて対応しましょう。
ここでは銀歯が取れた後、最初にするべきことを解説します。

取れた銀歯を保管する

取れた銀歯はそのまま歯に戻せる可能性があります。
形が変わらないよう清潔に保管し、歯科医院に持って行きましょう。清潔な布などで包み、容器に入れることが望ましいです。

自分で元に戻そうとするのは、間違えて飲み込んだり、銀歯の形が変わってしまう恐れがあるため、絶対に止めましょう。

歯科医院を予約

銀歯が取れた場合、できるだけ早く歯科医院に行って治療するのが望ましいです。
その銀歯の治療をした歯科医院に行けると良いですが、他の歯科医院でも構いません。

まず歯科医院に連絡し、取れた銀歯の位置や現在の症状(痛みや腫れがあるかどうかなど)について説明し、受診する日を予約しましょう。

銀歯が取れた歯を清潔に

銀歯が取れた場所に食べカスなどの汚れが溜まらないよう、他の歯よりも念入りにケアしましょう。
シングルタフトブラシを使用することが望ましいです。

銀歯が取れる原因は?

歯科医院での治療の前に、そもそもなぜ銀歯が取れてしまうか、主な原因を解説します。

銀歯接着剤の劣化

銀歯は専用の接着剤で歯に接着しています。
そのため、接着剤の劣化により銀歯が取れることがあります。この場合は、取れた銀歯をそのまま再利用できることが多いでしょう。

銀歯の寿命

銀歯の寿命は一般的に5〜7年と言われています。

銀歯は硬い金属ですが、食事や歯ぎしりなどにより少しずつ削れていきます。
銀歯の噛み合わせが悪くなったり、よく食べカスが詰まるようになったと感じた場合は、早めに歯科医院に行きましょう。

また、金属自体の劣化により溶けることもあります。
銀歯の周りの歯茎が黒くなっている場合は、金属が溶けている(メタルタトゥー)の可能性があるので、できるだけ早く歯科医院に行きましょう。

虫歯

銀歯を付けている歯に新しい虫歯ができ、歯の形が変わると銀歯が取れやすくなります。銀歯は虫歯で削った歯を保護する役割がありますが、銀歯の劣化などで銀歯と歯に隙間があると、新しい虫歯ができてしまいます。

銀歯の不一致

銀歯が虫歯を削った歯の形と一致していない場合、銀歯が取れやすくなります。
これは、歯型の精度や歯型から銀歯を作る時の精度の問題や、銀歯を付けるまでに歯の形が変わってしまうことが原因として考えられます。

銀歯が取れた場合の治療と費用

銀歯が取れた場合の歯科医院での治療と費用について解説します。
なお、歯の状態によっては抜歯など他の治療となる可能性がありますので、ご留意ください。

取れた銀歯を再利用

銀歯が取れた原因が接着剤で、取れた銀歯をそのまま接着するだけで済む場合、治療は1回で終わることが多いでしょう。
治療費は健康保険が適用され、自己負担3割の場合1,000円程度です。

新しい銀歯を作成

銀歯が劣化している場合や、虫歯が原因で銀歯が取れた場合、新しい銀歯を作成する必要があります。
銀歯の作成と装着で2回以上の治療が必要となります。
治療費は健康保険が適用され、自己負担3割の場合6,000〜9,000円程度です。

銀歯以外の治療

新しい銀歯を作成するのではなく、白い詰め物をすることも可能です。

ハイブリッドセラミック(CAD/CAM冠)は、健康保険が適用可能で費用は新しい銀歯と同程度です。
銀歯を白くしたい方はこちらの記事もご覧ください。

まとめ

銀歯が取れたときは、まずは落ち着いて銀歯を保管してください。そして歯科医院に連絡し、できるだけ早く受診してください。
その後の治療については、歯科医師と相談しながら、ご自身の納得する方法で進めてください。

なお、銀歯が取れる前に歯科医師に診てもらうことで、銀歯の下の虫歯などのリスクを減らし、治療の手間を減らすことができるでしょう。
銀歯がある方は、定期的な歯科健診をオススメします。