【歯を白くするホワイトニングの種類は?】現役歯科医師が費用や治療期間、効果について解説します

「歯を白くするホワイトニングに興味があるけど、費用がわからないし、効果があるのかわからない…そもそもどんな種類があるの?」このように疑問を持っている方がいます。

そこで今回は、歯を白くするホワイトニングについて解説します。

本記事は以下の人におすすめです。

  • ホワイトニングの種類を知りたい
  • ホワイトニングの種類別に効果が知りたい
  • ホワイトニングの種類別に費用が知りたい

ホワイトニングの種類や効果、費用について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ホワイトニングとは?

ホワイトニングとは、歯を白くするための行為の総称です。

ホワイトニングには次の2つの工程があります。

  • クリーニング
  • ブリーチング

クリーニングは歯の歯石や歯垢を除去し、歯の表面の汚れを落とす方法です。
一方でブリーチングは、歯の色素を分解して漂白・脱色することで歯を本来の色よりも白くする方法になります。

ブリーチングで使用する過酸化水素は、劇薬(使い方を誤ると生命にかかわる薬)のため歯医者でしか使用できません。そのため、ブリーチングをするには歯医者に行く必要があります。

ホワイトニングの種類は?

歯を白くするためのホワイトニングの種類は次の3つです。

  • ホームホワイトニング
  • オフィスホワイトニング
  • デュアルホワイトニング

それぞれ解説していきます。

【ホワイトニングの種類①】ホームホワイトニング

ホームホワイトニングとは、ホワイトニングジェルとマウスピースを用いて自身でホワイトニングする方法のことです。

ホームホワイトニングを行う際は、歯医者で歯の色を確認した後、歯の表面のクリーニングを行います。
その後患者さんに合ったマウスピースを作製し、歯医者で処方してもらったジェルをマウスピースに入れ、歯に装着します。

1日に30分〜2時間程度の装着を約2週間続けることで、ホワイトニング効果が期待できるでしょう。

以下の記事では、ホームホワイトニングについて詳しく紹介していますので、気になった方はぜひご覧ください。
【ホームホワイトニングのやり方は?】現役歯科医師が値段や治療期間、効果について解説します

【ホワイトニングの種類②】オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングとは、歯医者で行うホワイトニングのことです。

オフィスホワイトニングを行う際は、歯医者で歯の色を確認した後、歯の表面のクリーニングを行います。

その後、歯肉を保護した状態で、ホワイトニングジェルを歯に塗布します。
塗布が完了したら、ホワイトニングジェルに光を照射する流れが一般的です。

1回の施術時間は合計1時間程度であり、定期的に3回〜6回程度ホワイトニングすることで効果が期待できるでしょう。

オフィスホワイトニングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
【オフィスホワイトニングのやり方は?】値段や治療期間、効果について現役歯科医師が解説します

【ホワイトニングの種類③】デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングとは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用する方法のことです。

オフィスホワイトニングで歯を白くした後、ホームホワイトニングで繰り返しケアすることにより、歯の白さを高めながら維持していきます。

オフィスホワイトニングの即効性と、ホームホワイトニングの持続性の効果が期待できるのが特徴です。

【ホワイトニングの種類別】費用相場は?

ホワイトニングの種類別で費用相場をまとめました。

一般的には、ホームホワイトニングがオフィスホワイトニングより安い傾向があります。
デュアルホワイトニングは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの2つの工程が必要なため、比較的費用が高くなるでしょう。

ホワイトニングの種類ホワイトニング費用相場
ホームホワイトニング20,000円〜50,000円程度
オフィスホワイトニング10,000円〜70,000円程度
デュアルホワイトニング50,000円〜80,000円程度

【ホワイトニングの種類別】メリット・デメリットは?

ホワイトニングの種類別でメリット・デメリットをまとめました。
どの種類を選ぶか迷っている方は参考にしてみてください。

ホワイトニングの種類メリットデメリット
ホームホワイトニング・自分のタイミングで行える・白さの限界値が高い・ホワイトニングのコストが抑えられる・効果が得られるまで時間がかかる・歯が染みたときに、すぐに対処できない。
オフィスホワイトニング・短期間で白さが実感しやすい・専門医の施術により安心できる・虫歯予防や口内環境の改善につながる・後戻りがしやすい・費用が高い
デュアルホワイトニング・短期間で白さが実感しやすい・ホワイトニング効果が長続きする・費用が高い

ホワイトニングの注意点は?

ホワイトニングの注意点について解説します。
ホワイトニングする前に把握しておいてください。

【ホワイトニングの注意点①】ホワイトニング効果が出にくい方がいる

ホワイトニングの効果は歯質によって変わります。

歯質の状態によっては、ホワイトニングの効果があまり得られない場合があるでしょう。

【オフィスホワイトニングの注意点②】人によっては薬剤がしみる場合がある

オフィスホワイトニングとデュアルホワイトニングでは、ホームホワイトニングに比べ、高濃度の薬剤を使用します。

そのため、人によってはしみて痛みを感じる方がいるでしょう。

【ホワイトニングの注意点③】ホワイトニング期間中は着色しやすい食事を避ける

ホワイトニング期間中は、歯の表面を保護しているタンパク質の膜がなくなります。
そのため、着色しやすい状態となるのです。

飲食後にすぐ歯磨きができない時は、主に以下の食べ物を控えておきましょう。

  • カレー
  • 色の濃いお茶
  • コーヒー
  • キムチ
  • チョコ
  • 赤ワイン

【ホワイトニングの注意点④】ホワイトニングができない方がいる

次の方は、ホワイトニングが推奨されていません。
ホワイトニングを控えるようにしましょう。

  • 無カタラーゼ症の方
  • 妊娠・授乳中の方
  • 15歳未満の方

また次の方は、歯科医師に事前相談してください。

  • 虫歯や歯周病がある方
  • 歯ぎしりの癖がある方
  • 知覚過敏がある方

まとめ

今回はホワイトニングの種類や効果、費用について解説しました。

歯を白くするためのホワイトニングの種類は次の3つです。

  • ホームホワイトニング
  • オフィスホワイトニング
  • デュアルホワイトニング

3つの種類にはそれぞれメリット・デメリットがあります。

なるべく安く、効果を持続させたい方はホームホワイトニングが適しています。
一方で、いち早くホワイトニング効果を得たい方はオフィスホワイトニングが向いているでしょう。

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの両方のメリットを得たい方は、デュアルホワイトニングがおすすめです。

ホワイトニングに興味のある方はメリット・デメリット、費用を踏まえて検討してみてください。

記事執筆者
廣瀬哲人

株式会社ENロジカル代表
京都大学医学部医学研究科在学中に脳神経の形成機構の研究に従事。
在学中に起業し、事業売却を経験。
自身もwebのディレクターとして従事し、経営する会社ではいくつものwebメディアを運営している。
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記事監修者
歯科医師/岡本孝博

高知県の僻地出身
高校卒業後、アパレル業界へ。デザイナーを経験後、歯科医師になる。
2008年より、京都大学医学部附属病院に勤務。基幹病院病棟医長/外来医長、地域基幹病院歯科口腔外科の所属長、地域医療連携における部門部長、難治性外来非常勤医師を務める。また、研修指導医取得はじめ数々の認定医資格を取得
2018年に㈱スクリエを創業

共同記事監修者
管理栄養士/西岡愛梨

管理栄養士として大手医療法人の病院や介護老人保健施設に勤務しながら、大阪市立大学大学院へ進学。当時の研究テーマで日本病態栄養学会の若手研究特別賞を受賞した過去をもつ。現在は後期博士課程に在籍しながら、京都大学や地域中核病院での研究調査に携わっている。

西岡愛梨