口腔内写真は、治療経過の評価や歯科医師と患者さんのコミュニケーションなどの目的で撮影されます。
一眼レフカメラや専用の口腔内カメラで撮影することが一般的でしたが、近年の性能向上により、スマホカメラでも十分な画質の口腔内写真を撮影することができるようになりました。
患者さんがスマホカメラで自撮りした口腔内写真を使用したオンラインサービスも多く存在します。
そこで本記事では、歯科医院の皆様が口腔内写真をスマホカメラで撮影するメリット・デメリットを解説します。
スマホカメラで口腔内写真を撮影するメリット
歯科医院の皆様がスマホカメラで口腔内写真を撮影するメリットは、主に以下の4点です。
簡単な操作
一眼レフカメラや専用の口腔内カメラに比べ、スマホカメラは多くの人が使い慣れています。
軽くて操作しやすく、画面タッチでピントを合わすことができます。
写真をその場で確認
一眼レフカメラや多くの口腔内カメラは、撮影した写真をその場で確認することが難しく、患者さんが帰られてから撮り直しに気付くこともあるでしょう。
スマホカメラは、その場で撮影した写真を確認し、簡単に撮り直すことができます。
低コスト
一眼レフカメラや一般的な口腔内カメラに比べ、スマホは低コストです。
既に業務にスマホを使用している歯科医院さんでは、追加コスト無しで口腔内写真を撮影することができます。
簡単なデータ移行
一眼レフカメラや一般的な口腔内カメラでは、撮影した写真データはSDカードなどで物理的にPCに移動するため、時間と手間がかかります。
一方、スマホを事前に設定しておけば、スマホカメラで撮影した写真はすぐにPCに連携できます。
スマホカメラで口腔内写真を撮影するデメリット
一方で、歯科医院の皆様がスマホカメラで口腔内写真を撮影するデメリットは、主に以下の2点です。
画質の制限
スマホカメラの画素数は近年高くなっていますが、光を画像に変換するセンサーは一眼レフカメラに比べて劣ります。
また、フラッシュ機能も一眼レフカメラや専用カメラに比べると劣ります。
そのため、照明の条件が悪い場合などは一眼レフカメラに比べて写真の画質が悪くなることがあります。
撮影アングルの制約
口腔内の狭い部分、奥歯の見えづらい部分を撮影するには専用の口腔内カメラが必要になります。
口腔内撮影専用のスマホアプリ
スクリエは、スマホカメラでの口腔内写真・顔貌写真の撮影専用にスマホアプリを開発しました。
撮影した写真のボケ・ブレを自動判定、その場で角度調整が可能です。
患者・撮影した箇所ごとにクラウドを介してPC用画像管理ソフトと即時連携します。
口腔内撮影専用のスマホアプリがご利用頂けるサービスHAKKEN for dentistは、スマホアプリ・PC用クラウド画像管理ソフトがセットになった月額制サービスです。初期費用・更新料、最低契約期間なしで安心してお試し頂けます。
スマホカメラを活用してコストを抑え、手間なく画像管理をしたい歯科医院の方は、ぜひHAKKEN for dentistのサービスページをご覧ください。
スマホ専用の上下顎撮影用ミラー
また、スクリエのHAKKENミラー(スマホ取付口腔内撮影ミラー)は、スマホとミラーを最適な角度に固定。
また、曇らないミラーでお湯で温める事前準備やエアーフローが不要です。
上下顎写真を1人で素早く撮影することができ、従来のような練習も必要ありません。
スマホで口腔内5枚法写真を撮影される方は、ご利用をご検討ください。
記事監修者 歯科医師/岡本孝博
高知県の僻地出身
高校卒業後、アパレル業界へ。デザイナーを経験後、歯科医師になる。
2008年より、京都大学医学部附属病院に勤務。基幹病院病棟医長/外来医長、地域基幹病院歯科口腔外科の所属長、地域医療連携における部門部長、難治性外来非常勤医師を務める。また、研修指導医取得はじめ数々の認定医資格を取得
2018年に㈱スクリエを創業